「正社員になりたいけれど、ずっとフリーターだから経歴に自信がない…」と不安を感じていませんか？
実は、フリーターから正社員への就職は決して難しいことではありません。近年では、若年層の採用に積極的な企業が増え、未経験からでもチャレンジできる職種やサポート体制が充実しています。
人手不足の背景もあり、特に20代はアルバイト経験しかなくても、正社員として採用されやすいといえます。また30代前半の方も、就職のチャンスを得やすい状況です。
この記事では、フリーターから正社員を目指す方に向けて、就職成功率を高めるためのステップ、フリーターから就職を目指す際に採用されやすい業界別のおすすめ職種、そして活用すべき就職支援サービスまでを網羅的に解説します。
なぜ「フリーターからの就職は難しい」と言われるのか？
フリーターから正社員就職を目指すにあたって、「就職は難しい」と言われることがあります。
そして実際に就活をしていて壁を感じる方が多いのも事実ですが、なぜそう言われるのでしょうか？
「フリーターからの就職は難しい」と言われる背景にはいくつかの理由が存在します。ここでは、その主な理由を具体的に解説していきます。
1. 職歴・実務経験が不足していると見なされやすい
人材、特に正社員を中途採用する場合、多くの企業では「即戦力」を求める傾向があります。そのため、正社員としての職歴がない場合や、アルバイト経験しかない場合、業務スキルの証明が難しく、選考で不利に働くことがあります。
特に同業界・同職種での経験が求められる中途採用では、「未経験者」は敬遠されるケースもあるため、フリーター歴が長くなるほどハードルが高まると感じられがちです。
2. 「すぐに辞めるのでは」と懸念されやすい
応募者がフリーターの場合、企業側は「責任感や定着性に欠けるのでは？」という不安を持つことがあります。
特に職歴が短期での転職を繰り返していたり、空白期間が長かったりすると、「継続して働けるかどうか」が疑問視される要因になります。
3. 自分自身に自信を持てず、積極的に動けない人が多い
「フリーターだからどうせ受からない」
「正社員なんて自分には無理」
といったネガティブな気持ちが、就職活動の妨げになることもあります。
特に、長年アルバイト中心で働いてきた方にとっては、「就活モード」に切り替えること自体がストレスに感じられるケースもあります。正社員として働くことが、無意識に負担になっていることもあります。
しかし、これは“心構え”の問題ともいえます。自信がないこと、正社員として働くことへのストレスが行動を遅らせてしまい、結果として就職できず、就活期間が長引いたり年齢を重ねてしまうといったケースにつながります。
4. 社会全体の「フリーター＝不利」というイメージが根強い
正社員神話が根強い日本社会において、「フリーター＝不安定」「キャリアがない」という先入観がまだまだ存在しています。こうした社会的な見方が、企業側の採用判断や、応募者自身の不安感を強めてしまう要因にもなっています。
ただし、近年は働き方の多様化が進み、「正社員＝唯一の正解」ではない風潮も広がってきています。
5. 就職活動のノウハウを知らないまま進めてしまう
フリーターの方の中には、今まで就職活動を本格的に行ってこなかったという方も少なくありません。そのため、履歴書の書き方が分からない、面接の受け答えが分からないなど、「基本的な就活スキル」に不安を抱えている人も多いです。
結果として、準備不足で不採用が続き、「やっぱり自分はダメなんだ。正社員にはなれない…」と自信をなくす、という悪循環に陥るケースもあります。
実際には「難しい」と決めつけなくても大丈夫
確かに、フリーターから正社員を目指すにはいくつかの壁があります。しかし、それは「突破できない壁」ではありません。企業の中には、ポテンシャルや人柄に期待して、未経験者やフリーター経験者を積極的に採用するところも多数あります。
大切なのは、「どうせ就職は無理」と決めつけるのではなく、自分の強みを整理し、準備を重ねていくことです。
フリーターのままだと将来どうなる？
「フリーターでも今の生活は困っていないから大丈夫」「まだ若いから正社員は先でもいい」と考えている方も少なくないかもしれません。
しかし、フリーターという働き方を長く続けると、将来的に大きなハンディキャップとなるリスクが高まります。ここでは、フリーター生活を続けた場合に起こり得る問題を、具体的に掘り下げてご紹介します。
生涯年収は数千万円単位で差がつく可能性がある
フリーターと正社員では、年間の収入に数十万円〜百万円以上の差が出るケースが一般的です。
例えば、月収15万円前後のフリーターと、月収25万円の正社員とでは、年間で約120万円の差になります。これが10年、20年と続けば、生涯年収では数千万円規模の差がついてしまう可能性もあります。
さらに、正社員には賞与（ボーナス）や昇給の機会もありますが、フリーターの場合はその恩恵を受けにくく、年収が横ばいのまま推移することも多いです。年齢が上がるにつれて、アルバイトも探しにくくなるでしょう。
こうした収入差は、将来の生活資金、老後資金、マイホーム購入など、人生のあらゆる場面で影響を及ぼします。
社会保険や年金制度の差が将来の生活の安心感を左右する
フリーターの多くは、雇用主を通じた社会保険への加入義務がなく、国民年金・国民健康保険に個人で加入するケースがほとんどです。
一方で正社員であれば、健康保険や厚生年金、雇用保険などの公的制度が手厚く適用され、将来の保障も大きく異なります。
特に年金は大きな差となって現れます。厚生年金に加入していれば、将来的に受け取れる年金額は国民年金のみの場合よりもはるかに高くなります。国民年金で支給が5万円、といったことにでもなれば生活するのは非常に難しいでしょう。
老後の生活資金として重要な柱となる年金制度において、フリーターのままでは安心できる将来設計が立てにくくなります。
キャリア形成のチャンスが乏しく、将来の選択肢が狭まる
フリーターとして働いていると、業務内容がマニュアル化された単純作業に限定されることが多く、専門スキルや責任ある仕事を任されにくい傾向があります。
そのため、「実績」や「成果」が履歴書や面接でアピールしにくく、年齢を重ねるほど、転職市場での評価が下がりやすくなります。
また、職場での研修制度やキャリアアップの機会も限られていることが多く、スキルアップや昇格の道が見えにくいという現実もあります。
結果として、将来の選択肢が狭まり、「やりたい仕事」ではなく「選べる仕事」に制限されてしまうリスクが高まります。
年齢を重ねるごとに正社員への転職ハードルが上がる
企業が未経験の若手を正社員として採用する場合、「若さ」や「ポテンシャル」を評価軸にしています。
そのため、20代前半までは職歴なしフリーターでも比較的受け入れられやすいのですが、30代に入ると即戦力を求める傾向が強まり、正社員就職の難易度は急上昇します。
実際、フリーターから正社員を目指す場合、求人情報の中でも「29歳以下」「35歳以下」といった年齢制限のある募集も少なくありません。つまり、時間が経てば経つほど、選べる求人が減っていくのです。
年齢が高くなる前に、なるべく早く動く（就職活動をする）ことが成功のポイントになります。
将来への不安や焦りが精神的ストレスにつながる
今は自由な時間を重視してフリーターを選んでいる人でも、年齢を重ねると、周囲との格差や将来への不安を強く感じるようになります。
正社員として働く同世代がキャリアを築いていく一方で、「自分はこのままでいいのか？」という焦りが大きくなり、精神的ストレスにつながることもあります。
また、結婚や住宅ローン、子育てといったライフイベントを考える際にも、フリーターなど非正規雇用で雇用形態が不安定だと大きなハードルになります。
社会的信用が低く、住宅の賃貸契約やクレジットカードの審査が通りにくくなるケースもあります。
「フリーター＝すぐに不利になる」というわけではありませんが、将来的にリスクが高まるのは事実です。
だからこそ、できるだけ早い段階で正社員を目指す準備を進めることが、安定した未来への近道になります。
フリーターから正社員になる5つのメリット
「正社員は責任が重い」「働き方が縛られる」といったイメージを持っている人も少なくないかもしれません。しかし、フリーターとしての働き方には将来的な不安もつきまとうもの。
正社員になることで得られるメリットを正しく理解すれば、将来への安心感や行動のきっかけにもつながります。
ここでは、フリーターから正社員になることで得られる代表的な5つのメリットを、具体的に解説します。
1. 安定した収入により、生活設計や将来の見通しが立てやすくなる
正社員になる最大のメリットは「収入の安定」です。アルバイトやパートでは、勤務日数や時間によって収入が変動しやすく、急なシフト減少などで生活費が足りなくなることもあります。
一方で、正社員は毎月決まった給料が支払われ、賞与（ボーナス）や昇給制度がある企業も多く、長期的に収入を伸ばすことが可能です。
また、住宅ローンやクレジットカードの審査などにおいても「安定収入」が重視されるため、経済的な自立と将来設計の土台として非常に重要です。
結婚や子育てを見据えるうえでも、安定収入があることで選択肢が広がります。
2. 社会保険や福利厚生が充実し、万が一への備えも手厚くなる
正社員になると、健康保険や厚生年金、雇用保険、労災保険などの公的制度に加入することになります。
これにより、医療費の自己負担軽減や将来の年金受給額の増加、失業時の失業給付など、フリーターでは得にくい「もしも」に備える仕組みが手に入ります。
さらに、企業によっては住宅手当、資格取得支援、産休・育休制度、退職金などの福利厚生制度が用意されている場合もあり、生活面・キャリア面の両方で長く働きやすい環境が整っているのが特徴です。
3. 業務を通じてスキルアップし、キャリアの可能性が広がる
フリーターとして働いていると、業務が限定的でルーチンワークになりがちです。そのため、フリーター歴がいくら長くても職歴として評価されることはほぼありません。
しかし正社員になると、徐々に責任ある仕事を任されるようになり、幅広い業務経験を積むことができます。
こうした経験は、自身のスキルアップに直結し、キャリア形成の大きな糧になります。
たとえば、接客・販売職ではマネジメント業務を経験できたり、事務職では業務改善の提案を任されたりすることもあります。
さらに、研修制度やOJT（オン・ザ・ジョブ・トレーニング）などを通じて成長を後押ししてくれる企業も多く、長期的に自分の強みを磨いていける環境が整っています。
4. 社会的信用が高まり、日常生活でも有利に働く
正社員という雇用形態は、社会的な信用度が高いと評価されます。
たとえば、部屋を借りる際の賃貸契約やクレジットカードの審査、携帯電話の分割購入、ローン（自動車・住宅など）を組むときなど、「職業」や「収入の安定性」は重要な審査項目です。
フリーターだと審査に通らない、もしくは保証人が必要になるケースもありますが、正社員であればこれらのハードルをクリアしやすくなります。
つまり、正社員になることで、日々の生活や将来の選択肢の幅がぐっと広がるのです。
5. 働く自信がつき、精神的にも安定しやすくなる
正社員として仕事を任され、評価されたり感謝されたりする経験は、自己肯定感の向上につながります。
「自分は社会の中で役割を果たしている」「誰かの役に立てている」と実感できることで、仕事に対する誇りやモチベーションも自然と高まり、精神的にも安定しやすくなります。
また、フリーター時代には感じていた将来への不安が、「毎月の安定した給料」「社会保障」「キャリアの見通し」などで解消されていくでしょう。
その結果、プライベートも前向きに捉えられるようになり、人生そのものが好転するきっかけになることも少なくありません。
フリーターから就職成功率を高めるためのステップ
「何から始めればいいかわからない」「自信がなくて踏み出せない」と悩むフリーターの方も多いかと思います。
そうした場合、就職活動の基本となるステップに沿って準備をする方法がおすすめです。一つずつ確実に進めていくことで、就職成功率は確実に上がっていきます。
ここでは、フリーターから正社員を目指すために重要な6つのステップを、順を追って詳しく解説します。
ステップ1：自己分析で「働く目的」と「自分の強み」を整理する
まずは、なぜ正社員になりたいのか、どんな職場でどんな働き方をしたいのかを明確にすることからスタートしましょう。
自己分析は就職活動の軸を定め、志望動機の説得力を高めるために不可欠です。
たとえば「安定した生活を送りたい」「人と接する仕事に就きたい」など、動機や価値観を深掘りすることで、自分に合った職種が見えてきます。
また、これまでのアルバイト経験や学生生活、日常を振り返り、「責任感がある」「粘り強い」などの強みを洗い出しておくと、面接や履歴書でも自信を持ってアピールできます。弱みも質問されることがありますので、合わせて自己分析で洗い出しておきましょう。
ステップ2：業界・職種を絞って就職先の方向性を定める
自己分析ができたら、次は就職を希望する業界や職種を具体的に選びましょう。
「なんとなく」で応募を繰り返すと、ミスマッチが起きやすく、内定後の離職にもつながりかねません。
業界研究では、その仕事の将来性、働き方、求められる能力などを調べておくのがポイントです。
たとえば、介護や建設業界は未経験でも受け入れられやすく、研修制度が整っている企業も多いため、フリーターからの転職に向いています。
事務職を目指すなら、タイピングスキルやPC操作の基礎をあらかじめ学んでおくと、応募時の印象が良くなります。
ステップ3：履歴書・職務経歴書の作成で印象を高める
応募書類は、採用担当者にとっての「第一印象」です。
ここで差をつけることで、書類通過率が大きく変わります。履歴書では、志望動機を「その会社だからこそ働きたい」と感じさせるよう、具体的かつ前向きに書くことが大切です。
職務経歴書では、アルバイト経験もキャリアとして記載しましょう。応募している業界や職種が関連する場合には、評価して貰える可能性があります。
たとえば、飲食店のバイトで「混雑時にも冷静に対応した」「新人教育を任された」など、成果や取り組み姿勢をエピソード付きで書くことで、責任感や実行力をアピールできます。
ステップ4：面接対策で“人柄”と“意欲”を伝える準備を
フリーターから正社員を目指す際、面接では“やる気”と“誠実さ”が重視されます。たとえ職歴が浅くても、「しっかり準備してきたな」と感じさせる受け答えができれば、高評価につながります。
面接では、想定問答を事前に練習しておくことが重要です。
たとえば、「なぜ正社員になりたいのですか？」「フリーター期間をどう過ごしてきましたか？」といった質問に対し、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。
また、清潔感のある服装や身だしなみも、印象を左右する重要な要素です。
ステップ5：求人の選び方・応募スケジュールも戦略的に
「どの求人に応募するか」「どのタイミングで面接を受けるか」など、スケジュール管理も就活の成功率に直結します。
特にフリーターからの転職では、「未経験歓迎」「人物重視」と明記されている求人を狙うのがおすすめです。
求人検索サイトやハローワーク、若者向け就職支援サービス（ハタラクティブ、第二新卒エージェントneoなど）を活用することで、自分に合った求人を効率よく見つけることができます。
また、応募・面接の予定は手帳やアプリで一元管理し、応募先ごとに企業研究や対策を練る時間を確保しておくと安心です。面接が入った場合の日程調整も大切です。早めにアルバイト先にシフト調整、休みの依頼をするようにしましょう。
ステップ6：結果に一喜一憂せず、改善を重ねながら進めよう
就職活動は、うまくいかないことも珍しくありません。
書類で落ちた。面接で手応えがなかった。
そんな時は落ち込むのではなく、「何が原因だったか」を振り返るチャンスに変えましょう。
たとえば、志望動機が曖昧だった、話し方に自信がなかったなど、自分の課題を見つけることで次回への対策が立てられます。
改善と挑戦を繰り返していけば、確実に内容もスキルも磨かれていきます。“失敗は改善の種”ととらえ、前向きに行動し続けることが、最終的な内定への近道です。
フリーターにおすすめの就職先・職種とは？
「どんな仕事なら未経験でも正社員を目指しやすいのか？」と悩むフリーターの方は多いのではないでしょうか。
実は、業界によっては経験や資格がなくてもチャレンジできる職種が数多く存在しています。
ここでは、フリーターからの就職におすすめできる代表的な業界と職種を、実情に即して紹介します。
興味がある業界、職種があれば実際にお住いのエリアで求人を探してみてください。就職支援サービスに求人の取り扱いがあるかを聞いてみるのも手です。
介護・福祉業界｜人手不足と制度整備が未経験者の味方に
介護・福祉業界は、慢性的な人手不足により未経験者の採用に積極的です。
特に介護スタッフとして働く場合、資格がなくても受け入れてくれる施設が多く、現場での実務を通じて初任者研修などの資格取得を目指せる環境が整っている施設もあります。
高齢化が進む日本では、介護業界のニーズは今後も高まり続けることが予想されており、将来的な安定性という面でも魅力があります。
人と接するのが好きな方、誰かの役に立つことにやりがいを感じる方にはぴったりの職場です。
また、体力仕事のイメージが強いかもしれませんが、デイサービスや軽度介護の現場では比較的負担の少ない仕事を探すことも可能です。
接客・販売業界｜フリーター経験を強みに変えやすい仕事
コンビニやカフェ、アパレルなどでのアルバイト経験がある方にとっては、接客・販売業界への正社員就職が自然な選択肢です。
すでに持っている接客スキルやコミュニケーション力は、そのまま即戦力として評価されやすく、面接でもアピールしやすいポイントになります。
店舗運営に必要な業務を経験していく中で、将来的に店長やマネージャーへの昇格も見込めるため、キャリアアップの道も広がっています。
若手の採用に積極的な企業が多く、学歴や職歴にとらわれずチャンスを掴める業界のひとつです。
物流・製造業界｜体を動かして働きたい人にとっての実務的な選択肢
倉庫作業や製造ラインなどを担う物流・製造業界も、未経験者歓迎の求人が非常に多い分野です。
採用において重視されるのは経験ではなく、まじめにコツコツ働けるかどうかという点であることが多いため、就業経験に不安がある方でも挑戦しやすい業界です。
特に体を動かす仕事が好きな方や、黙々と作業を進めることに抵抗のない方には向いているでしょう。
寮完備や日払い・週払いといった条件を提示する企業も多く、生活面の立て直しと就職活動を同時に進めたい方にとっては現実的かつ安定した選択肢となります。
営業職｜学歴や職歴より「意欲」と「人柄」で勝負できる
営業職は、ポテンシャル採用の典型とも言える職種で、特別な資格やスキルよりも、相手の話をしっかり聞く力や、成果を出そうという前向きな姿勢が重視されます。
実際に、20代のフリーターから営業職に転職し、成果を出して昇進・昇給を果たしたケースも珍しくありません。
未経験から始められる営業職には、個人向け営業や既存顧客へのルート営業など、コミュニケーションに不安がある方でも挑戦しやすいスタイルの仕事もあります。
数字で成果が見える分、達成感を得やすく、自分の成長を実感しながら働ける環境です。
事務・IT系職種｜スキルを磨きながら安定を目指せる仕事
PC操作に抵抗がない方や、落ち着いた環境で長く働きたい方には、事務職やITサポートといった職種もおすすめです。
事務職は求人倍率がやや高めですが、社会人経験が少ない人向けの「育成前提の求人」もあり、エントリー可能なポジションも増えています。
また、近年は未経験者向けにITサポート職やヘルプデスクなどを育成する企業も増えており、研修制度を活用すれば文系出身でもIT業界に足を踏み入れることができます。
無料のプログラミング講座やスキルアップ支援も多く、学びながら安定就職を目指せるのがこの分野の魅力です。
未経験から正社員就職を目指すなら、自分の特性に合った業界を選ぶことがとても大切です。「人と話すのが得意」「体を動かすのが好き」「地道な作業に向いている」など、自分の得意分野と照らし合わせながら、無理なく働ける職種を見つけていきましょう。
次章では、フリーターから正社員を目指す際に、就職活動の強い味方となる就職支援サービスについて詳しく解説します。
20代・30代フリーターにおすすめの就職支援サービス5選
就職活動を一人で進めるのは、情報収集から書類作成、面接対策まで負担が大きく、不安を感じる方も多いでしょう。
そんな時に心強い味方となるのが、フリーターや未経験者を対象にした就職支援サービスです。
ここでは、20代〜30代のフリーターから正社員を目指す方におすすめのサービスを5つ厳選してご紹介します。どれも利用料が無料で、手厚いサポートが受けられるものばかりです。
ぜひ活用してみてください。自分で何ヵ月もかけて就活をしても内定が貰えなかった人が、こうした就職支援サービスを利用して短期間で仕事が決まった、といったケースも少なくありません。
1. ハタラクティブ｜未経験向けに特化した若年層向けサービス
対象年齢：公式には年齢制限なし。ただし、主に20代向けの求人が中心
レバレジーズが運営する「ハタラクティブ」は、特に20代フリーターや第二新卒に強い就職支援サービスです。
カウンセリングでは、経験の浅い方向けに丁寧なヒアリングを行い、適性に合った求人を紹介してくれます。企業ごとの面接対策もあり、内定率の高さが特長です。
学歴・経歴に自信がない方にも対応しており、「職歴なし」「アルバイト経験のみ」という方の就職実績も豊富です。
2. 就職カレッジ｜ビジネスマナー研修＋就活支援
対象年齢：18〜34歳
「就職カレッジ」は、フリーターや既卒、第二新卒などの若年層を対象に、無料のビジネスマナー研修と就職支援をセットで提供しています。数日間の研修を受けることで、社会人としての基礎が身に付き、自信を持って就職活動に臨める点が大きな魅力です。
研修後は、書類選考なしで企業と面接ができる「集団面接会」もあり、早期内定を目指す方におすすめです。
3. ウズキャリ｜個別サポート重視でじっくり進めたい人に
対象年齢：主に20代。30代でもサポート可能な場合あり
ウズウズが運営する「ウズキャリ」は、キャリアカウンセリングの時間が長めに確保されているのが特長です。応募書類の添削や面接対策もマンツーマンで実施され、利用者一人ひとりのペースに合わせた支援が可能です。
サポート担当者が元人事や人材業界出身者であることも多く、実践的なアドバイスが受けられる点も安心材料のひとつです。
4. 第二新卒エージェントneo｜若手社会人や20代後半にも対応
対象年齢：20代
「第二新卒エージェントneo」は、20代向け転職サイトとして知名度が高く、フリーターから就職を目指す方もサポートが受けられます。特に第二新卒や20代後半のフリーターに向けた求人も多く、「少しブランクがあるけど正社員になりたい」という方にもおすすめです。
企業とのマッチング精度も高く、未経験からキャリアを築きたい方におすすめです。
5. ジョブカフェ・わかものハローワーク｜公的支援も活用しよう
対象年齢：
- ジョブカフェ：原則15〜34歳。ただし、地域によっては39歳まで利用可能な場合もあり 。
- わかものハローワーク：35歳未満 。
各都道府県に設置されている「ジョブカフェ」や「わかものハローワーク」などの公的支援機関も、フリーターからの就職に大きく役立ちます。職業相談や職業適性診断、模擬面接などが無料で受けられ、地域に根ざした求人も紹介してもらえるのが特長です。
民間サービスと併用することで、選択肢や支援体制の幅を広げることができるため、最初に足を運んでみる価値は十分にあります。
6. DYM就職｜未経験者に特化した若年層向け就職支援サービス
対象年齢：明確な年齢制限は設けられていませんが、主に18歳〜29歳の若年層を中心にサポートしています。30代前半までの利用者も一定数存在しますが、30代後半以降になると紹介可能な求人が少なくなる傾向があります。
DYM就職は、株式会社DYMが運営する就職支援サービスで、既卒・フリーター・ニートなど、社会人経験が浅い若年層を対象にしています。特に未経験者向けの求人を多数取り扱っており、職歴に自信がない方でも正社員としての就職を目指すことが可能です。
サービスの特徴として、専属のリクルーターが一人ひとりに寄り添い、履歴書の書き方から面接対策、企業選びまでを丁寧にサポートします。また、全国主要都市に拠点を持ち、オンライン面談にも対応しているため、地方在住の方でも利用しやすい環境が整っています。
DYM就職は、短期間での内定獲得を目指す方や、未経験から新たなキャリアをスタートさせたい方にとって、心強いパートナーとなるでしょう。
これらのサービスはすべて無料で利用でき、就職活動のパートナーとして非常に心強い存在です。それぞれに強みがあるため、1社にこだわらず複数併用しながら、自分に合ったサポート体制を見つけることが、成功への近道となります。
まとめ｜フリーターからの就職は、確実にチャンスがある
「フリーターから正社員になるのは難しい」と思われがちですが、実際には多くの企業が未経験者を歓迎しており、フリーターの就職を後押しする制度や支援も年々充実しています。
特別なスキルや経歴がなくても、「働きたい」「安定した生活を手に入れたい」という気持ちがあれば、就職成功への道は必ず開けます。
この記事では、就職活動の進め方から業界別おすすめ職種、利用すべき支援サービスまでを解説しました。
まずはできるところから一歩踏み出し、書類作成や就職支援サービスなどへの相談から始めてみてください。行動を重ねることで視野が広がり、就職の可能性を高めていけるはずです。
あなたに合った働き方や職場は、必ずどこかにあります。焦らず、あきらめず、自分のペースで一歩ずつ就職活動を進めていきましょう。